日本製の自動車や家電製品の信頼性、そしてゲームやアニメなどのコンテンツの影響もあって、世界には日本に興味を持ち、子供の頃から日本語を聞いて、話すことのできる人が私たち日本人の想像している以上に多くいます。そして、そのような言語に長けた人たちは、当然ながら英語、中国語、ドイツ語なども短期間で習得できるのです。

このような、日本語、英語、母国語を自由に扱えるマルチリンガル人材が活躍しやすい職種として、貿易や海運業などのロジスティック業務が挙げられます。または、世界中に拠点を持つグローバル企業の営業、購買、会計業務においてもその力を存分に発揮しています。

一方、日本国内の状況を見ると、日本語と英語、さらに他の言語も使ってバリバリと業務をこなすような優秀人材は既に人材採用市場におらず、日本企業の頭を悩ませています。その1つがエンタープライズITの業界です。

今後、企業のデータやアプリケーションのクラウド/SaaS化がさらに加速していく中で、日本本社でのみ使用するオンプレミス型のソフトウェアは姿を消し、全世界拠点で共通的に使うクラウド型のソフトウェアに移行することは必然の流れです。

しかし、その際に日本本社と海外支社の業務プロセスを、複数言語を駆使して把握し、クラウドソフトウェアとのFit&Gapを特定し、然るべき業務プロセスに設計し直すというのは並大抵なことではありません。何より、そういったことを経験したことのある人材の母数が極端に少ないのです。

私たちはこの点に着目し、世界中に散らばっている専門業務のわかるマルチリンガル人材を集め、オンライン上で業務プロセスコンサルタント / ITコンサルタント として育成し、組織化していくことで人材不足の問題を解決できるのではないかと考えました。

弊社ではオンラインで繋いで、多国籍のお客様やパートナーや同僚と共に仕事をすることを「バーチャル空間を旅する」と表現します。日本を出発して、アメリカ、ヨーロッパ、インド、東南アジアまで、たった1日で世界中を駆け巡ることも可能なのです。

ITERとはラテン語で旅を意味します。旅の醍醐味の一つは、各地における文化の違いに触れ「郷にいれば郷に従う」を楽しむことです。私たちは、例えば複数国へのシステム導入、並びに業務プロセス変更という非常にタフな場面においても、常に前向きでいることを忘れず、仕事文化の違いすらも旅として楽しむという姿勢でサービスをご提供していきます。